トマス・ガーティン (1775‐1802)

カークストール寺院 ガーティンの画集より模写

ガーティンはターナーと並ぶ英国水彩画史上もっともすぐれた画家と言われます。二人とも1775年の同じ年にロンドンに生まれました。ガーティンの作品からは溢れるような詩情性が感じられ、英国の自然のもつ雰囲気が見事に表現されています。

国内では画集はアマゾンなどにありますが結構高額です。下は英国の図書廃棄本を以前購入したものです。1924年のもので、ランドール・デイヴィス作ロンドン ザ・スタジオ社刊

一般に図書廃棄本は、図版が欠落していたり問題がありますが、一点透視図法で有名な「聖デニス通り」が残っていたのは幸いでした。100年前の画集ですが、ガーティンの素描や構図などずいぶん勉強になります。彼は夭折の天才でしたが(27歳)、その後の英国水彩画家たちに多大な影響を与えました。