皆さんに水彩画の魅力を知ってもらうべく、水彩画のホームページを立ち上げました。
私は美術系の大学を卒業した後会社員をしていたのですが、10年経った頃自分がかつて絵を勉強したことを思い出し再び筆を取るようになりました。もともと水彩画が好きでしたので、尊敬する浅井忠先生の絵を思い出し、風景をスケッチするようになりました。
当時私は奈良市で学習塾の講師をしておりましたが、会社の近くの奈良公園内に奈良国立博物館があり、その洋館に魅せられた私は何度も座ってスケッチしたものです。
奈良公園といえば皆さん、鹿を思い出しますよね。昔スケッチしていた時、なんと鹿がやってきて筆洗の水を全部飲んでしまったのです。 絵の具を溶いた後の水でしたがびっくりしたものです。
また、当時たまたま訪れた骨董市でブリキの機関車に出会い、そのカラフルな美しさに魅了されてしまいました。少しずつコレクションが増えた頃、ふとブリキのおもちゃを描きたくなり、夜は家でブリキのおもちゃを描くようになりました。
1992年に初めて奈良市内で個展を開催し、モチーフはほとんどが奈良国立博物館とおもちゃであったのを思い出します。初めての個展でとても緊張し、また300人近い方に来場いただいたのでとても疲れましたが、良い経験になりました。絵はさっぱり売れなかったのですが(笑)、来訪者の婦人の方で3人に1人の方が絵は教えておられないのですかという質問をされ、多くの方が水彩画に興味をお持ちだということを知ることができました。
20年ほど前に郷里島根にUターンし、実家の農業や会社勤めをしながら現在、水彩画を描いたり指導しています。水彩画はとっつきやすいけれど、なかなか上達できない画材だと言われたりします。私も小さい作品から大きい作品まで苦労しながら描いてきました。
ここでは今まで私が経験したことや知識や技法、そして画材の知識などを皆さんにお分かちできたらと思います。水彩画は英国が本場ですので、イギリスの作家のことも触れてみたいと思います。(外国のオークションを通じて、日本では入手困難な一世紀以上前の画集を購入したりしました。)
また私自身、公募展に何度か応募してきておりますので、その辺りのことも触れられたらと思っています。