2002年と2004年に発行されたこの2冊は以前所有していましたが、手放し、またふたたび最近入手しました。
奥津先生は、長年油絵やパステルで美人画を描いてこられましたが、60歳手前で透明水彩による風景画を描かれるようになります。その技法書が本書です。興味深いのは、美大でも教鞭をとっておられた頃、「面でとらえる」という伝統的な指導に違和感を覚えておられたという部分です。先生はむしろ「線」が重要なのではないかということを言っておられます。先生のスタイルが下描を大切にされる作風ですので、私も納得できる部分があり、もう一度読みたくなった次第です。


2000年初頭の本ですので、今から見れば若干時を経て感じられるかもしれません。現在はにじみやぼかしを主体とする本が多い印象です。しかし、内容は参考になるものがかなりあります。
もう廃盤ですが、奥津先生がプロデュースされたスケッチバッグもついつい手に入れてしまいました。(笑) F6サイズのスケッチブックが入ります。中には画材を収納するケースもありました。


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